2025/08/04 14:03




― ペアシェイプとオーバル、それぞれに映える唯一の色彩 ―


「青紫」と「優雅」

──ペアシェイプとオーバル、それぞれの魅力

タンザナイトは、強い青紫の中に淡い紫の照りを宿す、繊細で深い色彩が大きな特徴です。

ペアシェイプ(しずく型)は、光を受けて流線的な輝きを描きながら、石の表情を豊かに見せてくれます。

一方、オーバルカットは、柔らかな楕円形が温かみとクラシックな気品を演出。

どちらもジュエリーとして仕立てたときに負けない存在感を持ちながら、異なる魅力度を放ちます。


天然の個性を味わえる状態と背景

肉眼で目立つインクルージョンはなく、透明感と色のバランスに優れた美品です。

ガードルには、結晶由来の微細なナチュラル(原石表面の痕跡)が一箇所残されていますが、形状や美観を損なうものではありません。

歩留まりを考慮した職人の技が、天然石の個性を活かしつつ最大限の美しさを引き出しています。


本品は信頼あるBtoB仕入れによる新品・未使用品。天然の構造上わずかな歪みや靭性の弱さが見られることがありますが、こうした自然の特質を理解した上で楽しめる方におすすめです。


タンザナイトの発見秘話:1967年、アフリカで花開いた青紫の宝石

タンザナイトは、1967年にタンザニア北部・メレラニ丘陵で初めて発見されました 。

政府公認によれば、地元マサイ族のジュマネ・ンゴマ氏が最初に見つけたとされ、その後マニュエル・デ・スーザが採掘権を申請したと伝えられています 。

当初はサファイアやペリドットと誤認され、その後GIA(米国宝石学会)やタンザニア政府の地質学者によって「青色ゾイサイト」として正確に分類されました。

その後、ティファニー社が「タンザナイト」と命名し、1968年から国際的に流通が始まりました 。


光と色を纏う──天然石の“時間感覚”

タンザナイトの光学的性質として、「多色性」が挙げられます。

見る角度や光源(自然光・蛍光灯・白熱灯など)により、青から紫、時にはグレーにも見える色変化が特徴です 。

このため、一日を通じて石の表情が変わり、まるで生きているように感じられます。


ペアシェイプとオーバル、それぞれのシーンで

ペアシェイプ:縦ラインを活かし、ネックレスやペンダントの中心に使うと透明感が引き立ちます。光の揺らぎも美しく映ります。



オーバル:クラシックな輪郭が耳元や指先にしっくり馴染みます。色調の深さと淡い照りとのバランスが絶妙で、見る角度によって変化する美しさも心地よいです。




最後に:ただひたすらに“青紫の静けさ”を

タンザナイトは硬度こそ中程度ですが、その儚さを知るほどに愛着が湧く石です。

その静かな美しさに惹かれる方には、ペアシェイプ、オーバル、そのどちらのカットにもそれぞれ異なる魅力があると感じていただけるはずです。

あらゆる視点から光を浴びたとき、あなた自身の物語を静かに映し出してくれる存在──

タンザナイトルースの深い青紫の世界を、ぜひ手にとって感じてみてください。

✳︎ こんな方におすすめです

•光の角度や照明で表情を変える天然石が好きな方

•ペアシェイプやオーバルのカットの美しさを特に求めている方

•ひとつだけの青紫に、特別な個性を感じたい方