2026/10/31 08:37


「気に入って愛用しているジュエリーの小傷が目立ってきた」
「受け継いだジュエリーの輝きを取り戻したい」

そんなときに行うのが「新品仕上げ」です。

文字通り「新品のような輝きを取り戻すメンテナンス」ですが、実は「ただ表面を綺麗に磨くだけ」と思っていませんか?

今回は、普段あまり知られることのない新品仕上げの具体的な作業内容についてお話しします。

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1. 傷を消して艶を出す(バフ磨き・レーザー補修)
まずは表面の小傷を磨き落とし、本来の金属のツヤと光沢を取り戻します。

ただし、長年愛用されたジュエリーには深い傷(打痕)がついていることも。

無理に削り落とすと金属が薄くなってしまうため、深い傷にはレーザーで金属を埋めてから形を整えるという繊細な作業を行うこともあります。


2. 緩んでいる石の留め直し(爪の調整)
日常の摩擦や衝撃で、宝石を留めている「爪」が少しずつ開いてしまうことがあります。そのままにしておくと、大切な宝石が落下の原因に。

新品仕上げの段階でしっかりと石の緩みをチェックし、爪を締め直して石の固定を確実にする工程も欠かせません。


3. 過去のサイズ直し跡(ロウ目)の処理
昔サイズ直しをしたリングなどは、接合部分(ロウ目)の変色や跡がうっすらと浮き出てくることがあります。

こうした過去の施工痕も、丁寧に研磨したり上からメッキをかけ直すことで、継ぎ目が目立ちにくい美しい状態へカバーします。


4. ホワイトゴールドの再メッキ(ロジウムコーティング)
ホワイトゴールド(K18WGなど)は、地金自体のほんのり黄色みがかった色を覆うために、表面に「ロジウムメッキ」が施されています。

ご愛用いただく中でメッキが剥がれてしまったものも、一度磨き上げてから再メッキを施すことで、買ったときのような澄んだ銀白色の輝きが蘇ります。


5. 薄くなった刻印の打ち直し
長年の着用や研磨によって、「K18」「Pt900」などの地金刻印や、カラット数の刻印が薄くなってしまうことがあります。

価値を示す大切な情報だからこそ、必要に応じて刻印の打ち直し(再刻印)を行い、ハッキリと読み取れる状態に戻します。

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【おわりに】
ジュエリーの「新品仕上げ」は、単なる掃除や表面磨きではありません。

傷を整え、石を守り、過去の補修跡まで美しく蘇らせる——ジュエリーの命と価値をもう一度吹き込む、職人の大切な手仕事なのです。

お手元で少し疲れが見えてきたお気に入りのアイテムがあれば、ぜひ新品仕上げを検討してみてくださいね。